古書の洋行堂だより
今年は映画「東京物語」や「晩春」、「戸田家の兄妹」などで有名な映画監督「小津安二郎」さんの生誕120年、没後60年 という記念の年で、小津監督が滞在して脚本を執筆した「茅ヶ崎館」のある茅ヶ崎市では、同館や茅ヶ崎市美術館で、映画の上映や展覧会が開催されています。 という訳で、去る10月4日(水)にJR茅ヶ崎駅南口から歩いて5分ところにある茅ヶ崎市美術館に行ってみました。当日は小雨が降っていたせいでしょう、館内 は来館者も多くなくて、ゆっくり小津映画の世界を堪能することができました。一階から地下の三フロワーに展示物は並んでいました。小津監督ゆかりの映画の ポスターから、台本、小津監督が着用していたワイシャツやピケ帽子、それから自身が書かれたスケッチや絵コンテ等々、初見ばかりで、感嘆。至福の時を 過ごすことができました。一番心惹かれたのは、何作もの映画ポスターで、画面の構図や色彩の美しさには目を見張りました。映画で日本の家庭、家族を描いた小 津監督、12月12日に生まれ、12月12日に逝去された、奇跡の映画監督の人と映画世界を偲ぶことのできる絶好の展覧会です。秋の散歩に出かけてみてはいかがでしょうか。 さて、当店は主に文庫本や映画・演劇の関連本を「日本の古本屋」等のサイトで販売している、インターネット通販の専門店です。 店舗は数年前に閉店、今はございませんが、出張買取は従来同様続けておりますので、蔵書整理の際は、是非ご一報いただけたらと存じます。また、お探し の本等がございましたら、お気軽にご照会下さい。
展覧会「小津安二郎の審美眼」 終了しています
展覧会:小津安二郎の審美眼
場所:茅ヶ崎市美術館
会期:9月3日(日)〜 11月9日(木)
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